数あるハーブの中でも有名なローマンカモミール。
歴史的にも長い間重宝され、優れた薬効と優しい香りで人気のハーブです。
今回はローマンカモミールの効能と特徴をスピリチュアルな意味と共に紐解いてみたいと思います。
目次
ローマンカモミールの歴史
りんごの様な、優しい香りのするローマンカモミールは何千年も前から、消化不良や神経緊張の緩和、不眠症の治療に使われてきました。
古代エジプトでは太陽神ラー(あるいは創造主)に捧げる大切な植物でした。
治療薬として高い評価を得ていたローマンカモミールは自我を1つに修復する全能の神ラーを象徴します。
お花の咲く様が太陽の光のように見えることもまた、太陽神ラーを象徴する理由の1つだったとされています。
古代エジプトのサンダルにカモミールがあしらわれていたり、ラムセ2世のミイラの防腐処理に使われたりととても大切にされていました。
また、現代ではピーターラビットの物語にも登場します。
なかなか寝付けないピーターに、お母さんがカモミールのお茶を持ってきてくれます。
この時はジャーマンカモミールのお茶ということですが、どちらもリラックスさせて眠気を誘う効果が有名です。
特徴
地面を這うように育つ多年草で、踏まれても負けない強さから「香りの芝生」と呼ばれています。リンゴのようなかわいらしい香りがします。
ローマンカモミールの「香りの芝生」の上を夏、裸足で歩くと地面から立ち昇るリンゴの香りに心癒されるでしょう。
ローマンカモミールは貴重で高価なオイルですが、わずか少量でも心と身体に大きな作用を発揮し「鎮静のプロ」と呼ばれるほど効果的なのが特徴です。
特に自分が「傷つきやすい」と思っている繊細な精神や、敏感な皮膚を持つ人に非常に適しています。
小さな子供に対しても、心を慰めたり、腹痛を和らげることができます。
お腹のみぞうち辺りにローマンカモミールを1滴すりこむと、精神的なショックを和らげて心を落ち着かせることができます。
大人でもイライラしたり落ち着きのない人や、自分自身の問題を見つめられない人に対して「母親からのいたわり」を感じられるような、守られている気持ちになれるでしょう。
ジャーマンカモミールとの違い
ローマンカモミールの精油は、ジャーマンカモミールとは成分の組成だけではなく、色も香りも違います。
セスキテルペンの含有率が多いジャーマンカモミールと違い、ローマンカモミールは緊張緩和作用の非常に優れたエステル類を主成分にしています。
このエステル系は特別に長い鎖を持ち、他の精油にはめったに含まれないもので、緊張感を和らげてくれる特徴があります。
アズレンはカモミール・ジャーマンにより多く含まれており、カモミール・ジャーマンはアズレンがより多く含まれているためインクのような美しいブルー色をしています。
この濃い青色は喉のチャクラと関係しており、第5チャクラである喉のチャクラを強化したり鎮静したりするのに有効です。
ローマンカモミールの使い方
お腹の痛みや緊張感に
イライラやモヤモヤを感じている時、また緊張感が高まっている時、お腹に1滴塗ってあげてください。
不思議と嫌な気持ちが手放せて、本来の自分のエネルギーが取り戻せるでしょう。
ハーブティーとして寝る前に
カモミールジャーマンの方が、ハーブティーとしては実は有名です。
カモミールローマンは、ジャーマンと比べると苦みがあり、中国茶のようです。
■作り方
ドライカモミール 茶さじ2杯(7~8g)
お湯 カップ1杯分
濃い目にお茶を出して、温めたミルクを注ぎます。
お好みではちみつで甘みをつけてもおいしいです。
カモミールティーは安眠のお茶として有名ですが、実は牛乳もアーユルヴェーダで安眠をさそう飲み物とされています。
紅茶のカフェインが気にならなければ、紅茶の茶葉をプラスしてもおいしいミルクティーとなります。
アロマバスで深くリラックス
乾燥ハーブ、エッセンシャル共にお風呂にいれてバスタイムを癒しの場所とすることができます。ここではエッセンシャルオイルを使った簡単なアロマオイルのレシピをご紹介します。
バスオイルのレシピ(1回分)
キャリアオイル 小さじ1
ローマンカモミールの精油 1~5滴
他のアロマオイルとブレンドしたい場合、相性がいいのはラベンダーです。
特徴としてどちらも肌に優しく、リラックス効果が高い効能を持ちますので、ブレンドすることでさらに気持ちがやすらぐバスタイムとなります。
中医学からみた効能
五行:木
性質:涼/平・湿
東洋医学の観点からすると、カモミールの精油には2つの主な効能があります。
1つは身体の気の流れをなめらかにすること。
生命力の働きを調整して神経をリラックスさせてくれます。
占星術からみた特徴
カモミールは太陽神ラーに捧げられた歴史的な背景からも太陽と強い結びつきがあり、太陽に関連する蟹座のハーブです。
ジャーマンは太陽の要素が強くなり、優しい香りのするローマンカモミールは、母と子の絆。母性愛を象徴する蟹座の要素が強いと言われています。
そのため、インナーチャイルドを癒す効果が高いのです。
スピリチュアルな意味
自分が繊細過ぎると感じた時
自分のインナーチャイルド(内なる傷ついた子供)と出会いたい時
内に秘めた感受性を隠すためにわざとクールに振る舞ってしまう時
ローマンカモミールを使ってあげて下さい。
イライラを鎮めることで有名なローマンカモミールですが、第3チャクラに蓄積された緊張に効果的です。感情的な欲求が高まり、成就されない時に引きおこるイライラです。
私たちは自分や状況に不満を持ったり、焦ったりすると私たちは苦しみやイライラを感じてしまいます。
コントロール不可能な状況でさえ、さらに頑張って成果を求めたり、必要以上に自分自身を追い詰めたり自己批判してしまったり、周りを責めたりしてしまう時ってありませんか?
そんな、過度の自我への欲求が高まったり、落ち込み、嫌悪感を感じた時、温かくリンゴのような香りのするローマンカモミールは、満足感をもたらしてくれます。
またカモミールの持つ穏やかな苦みには、現実を味わい、心を鎮める効能があるのです。
内に秘めた感受性を隠すために、不真面目な態度をとったり、人に当たってしまったり、すぐカッとなってしまったり・・・
そんな自分を、自分でもどうしたらいいか分からなくてイライラしてしまった時にローマンカモミールの香りを嗅ぐと、自分の中にある繊細な自分を愛おしいと感じられて、素直に認めることをサポートしてくれる特徴があります。
自分の感受性を表に現すことができるようになってくると、イライラが収まり、周りとの調和に満ちて幸せな感情が溢れてくるようになってきます。
頑なな期待感を手放し、自己の限界を穏やかに認め、周りからのサポートをより楽に受け取れるようになれますよ。
ローマンカモミールは、繊細なあなたを優しく受け止めて、傷ついた心を癒してくれます。
「太陽のように明るい」あなたの素質が顔を出してくれるようになるでしょう。
また、カモミールはインナーチャイルドへの癒しにとても効果的です。
インナーチャイルドとは、過去にエネルギーを置いてきてしまっている状態を指します。
まだ癒されていない子供の時に私、とも言われています。
スピリチュアル的にいうと、ローマンカモミールの穏やかな香りはお母さんの愛情を象徴し、お母さんから子供へのあたたかな愛情を表しています。その香りが頑ななインナーチャイルドのハートを開いてくれます。
お母さんの腕の中ですやすやと眠るあなた自身を想像してみてください。
あなたが生まれた瞬間、お母さんから降り注がれた無条件の愛をカモミールの香りをかぎながら、感じてみて下さい。
心が安らかに落ち着いてくると思います。
ローマンカモミールは「赤ちゃんのための精油」としても有名で、アロマを燻らせた部屋に連れていくと赤ちゃんがとたんに静かになり、すやすやと眠ってしまう子も少なくありません。
第4チャクラ(ハートチャクラ)をゆったりと温める精油でもあります。
閉じてしまったハートを開いて、自分が十分に愛されていることに気付かせてくれるでしょう。
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